(続き)
単に技術的にミスなくきれいに弾く事は、そう大変なことではないし、実際、小学生でも可能である。
しかし、ただそれだけの演奏だったら、音の羅列に過ぎず、奥深さが感じられないつまらない演奏に終始する。
では、演奏者が感情にまかせてメロディを強調したり、楽譜に表示されていることをデフォルメするような演奏をすると、なにやら「不自然」で、モーツァルトのスタイルを壊してしまうことになる。
あくまでも楽譜に書かれていることに忠実でありながら、なおかつ「生きた音楽」として表現することが求められるのである。
至ってシンプルで、淡々として見えるモーツァルトの楽譜からは、
限られた少ない情報の中から、
彼が表現しようとしていた、深くて壮大な音楽の世界を、
・・・ねえ君、引き出してごらんよ?・・・
と、問いかけられているような気分になり、
はっとすることがある。
そしてふっと、からかわれてるような気分にもなる…。
モーツァルトの音楽は、高音域の周波数帯を多く含んでいることで世界的に注目されています。この高周波音は、交感神経が優位になりすぎて自律神経のバランスを崩しがちな現代の日常において、交感神経にブレーキをかける副交感神経の作用を促し、心身を安らぎの状態へと導いてくれます。なので、モーツァルトの音楽は、体の緊張をほぐし感覚を安定させたり、ストレスを減らし感受性を豊かにするなど、我々の心とからだの健康に大きく貢献してくれるのです。もっと読む