夏のザルツブルグといえば音楽祭だけでなく、名門のモーツアルテウム音楽院において開催される夏期国際音楽セミナーも有名である。
バカンス期間である真夏の昼間は、カジュアルに歩き回る学生や観光客でこの小さな街はごった返しているが、何気なくすれ違った人が、実は有名なピアニストだったりすることも日常茶飯事である。
夜は一転、音楽祭の期間中に毎晩行われているコンサートやオペラへ向かうドレスアップした人々が行き交う。
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毎年、長い夏休みを利用して、夏期国際音楽セミナーに参加し腕を磨くために、ヨーロッパ各地の音楽学生達がザルツブルグに集まってくる。
このような夏期音楽セミナーは、ヨーロッパ各地やアメリカなどの一流音楽大学の指導者や、国際コンクールの審査員、ソリストといったプロの音楽家たちから直接レッスンやアドバイスを受けたり、いろんなレッスンを自由に聴講できる絶好のチャンスなのである。
と同時に、世界中の、演奏家を目指して頑張っている学生同士が交流を深めることのできる機会でもある。
もちろん、セミナーのためのレパートリーを更にレベルアップさせ、期間中に行われるコンサートに出演したりして確実に演奏力を身につけることこそ最大の目的であるが。
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それでは、夏期国際音楽セミナーの一日について、私の体験をもとに紹介させて頂きたいと思う。
≪世界の音楽セミナー≫
モーツァルトの音楽は、高音域の周波数帯を多く含んでいることで世界的に注目されています。この高周波音は、交感神経が優位になりすぎて自律神経のバランスを崩しがちな現代の日常において、交感神経にブレーキをかける副交感神経の作用を促し、心身を安らぎの状態へと導いてくれます。なので、モーツァルトの音楽は、体の緊張をほぐし感覚を安定させたり、ストレスを減らし感受性を豊かにするなど、我々の心とからだの健康に大きく貢献してくれるのです。もっと読む