クラシック音楽と脳の関係

心の安定

クラシック音楽を聴くと、気持ちがリラックスして安定する、心が癒されると感じることが良くあるだろう。

 

そのような心の動きは、「何となく心地良い」とか、「気分が落ち着く」といった感情的な事が原因のように漠然と思い込んでいるが、意外にも、人の心の動きには、の働きが深く関わっているらしい。

 

今回は、人の脳の働きと、クラシック音楽との関係を探ってみたいと思う。


右脳の働き~働き続ける左脳をやすませよう~

は、人の身体の中で、感情、思考、生命維持など神経活動の中心的役割を担っており、心にも大きな影響を及ぼしている。

 

には、左脳右脳があり、それぞれが別々の働きをしていると言われている

 

左脳は、理論的な思考、計算、言語などの役割を、

右脳は、パターン認識(イメージ力)、直感やひらめき、創造力、芸術や感性などの役割を担っている。

 

私たちの日常は左脳を使う事に偏っているが、脳は、左脳右脳をバランスよく使わなければストレスがたまったり、脳の老化が進んでしまうため、左脳を休ませて右脳を働かせる事が 必要になってくる。

 

クラシック音楽には、右脳を活性化させる力がある。

 

日常にあふれているあらゆる音(テレビ、車の音、アナウンス、人の会話など)をシャットして、クラシック音楽(特に器楽曲)を聴く事で、左脳が休まり、右脳が活性化されるのである。

なぜクラシック音楽なのか?

『1/fゆらぎ理論』とは

 1/fゆらぎ理論という物理学の理論がある。

 

専門的にはとても難しい理論なのだが、わかりやすく言うと、

 

程よい変化と程よい規則性を持った刺激」

 

の事で、

 

全体として統一されている中において、多様性、適度な自由性が存在する現象

 

いう事になるだろう。

 

1/fゆらぎは、自然界(そよ風や川のせせらぎ、海の波など)や、人の体のリズム(鼓動や脈拍の変動)に広く存在している。人は、適度な変化を持つ1/fゆらぎに心地良さと癒しを感じる。

 

クラシック音楽には、この1/fゆらぎを持つ曲がとても多い。 

『α波』の力

α波とは、

 

脳が覚醒しているが、休んでいる時に現れる脳波

 

で、心身ともにリラックスした状態の時にのみ現れる。

 

つまり、

 

クラシック音楽を聴く事で、右脳が刺激され、左脳が休まる。右脳が活性化される事で、創造力が高まって新しいアイデアや作品が生まれたり、すばらしい考えがひらめいたり、感性が豊かになる、などの効果をもたらす。

 

また、クラシック音楽の持つ1/fゆらぎによって、心地よい自然のリズムを感じる事で、α波誘発されやすくなり、リラックスして心身ともに癒されるのだろう。

 


これまで、心と身体は別のもののように考えていたが、

 

クラシック音楽を聴く事で右脳の働きが活性化されたり、

 

クラシック音楽の持つ1/fゆらぎ(という、自然界にも共通して広く存在している現象)

自然のリズムや心地よさを与えてくれる事などを考えていくと、

 

クラシック音楽には、

伝統や文化という枠や、人に与える感動などとはまた違った

との関係を通して与えられる影響というものがあり、

 

たとえ人が意識していなくても、

 

クラシック音楽には、心と身体を同時に癒す力がある

 

という事に改めて気がつかされる。




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