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曲の紹介:<鳥シリーズ1(2)>〜グラナドス:組曲「ゴイェスカス 第4曲 嘆き、またはマハと夜うぐいす」(2)

グラナドスは、数々の美しいピアノ作品を残しています。

 

スペインの民族色にあふれる彼の作品は、独特で、初めてグラナドスの作品に触れる方は、その響きやリズムに戸惑われるかもしれません。

 

しかし、実は、グラナドス自身、大変優れたピアニストだったことをご存知でしょうか? 

 

 

スペインを代表する音楽家「エンリケ・グラナドス(1867-1916)」が活躍した時代は、後期ロマン派と呼ばれる時代でした。

 

中でも、グラナドスのように民族主義的な音楽を作った作曲家は、「国民楽派」と呼ばれました。

 

グラナドスは、バルセロナ音楽院でピアノを学び、後にパリに渡って、シャルル・ウィルフリッド・ド・ベリオに師事し、様々なピアノの奏法やペダルのテクニック、即興演奏などを学びました。

 

バルセロナに戻ったグラナドスは、ピアニストとして大成功をおさめ、スペインのショパンスペインの

グリーグピアノの詩人グラナドスと賞賛されました。

 

ピアニストとして活動する一方で、作曲家としても成功をおさめ、また、バルセロナに「アカデミア・グラナドス(グラナドス音楽院)」を設立して後進の指導にも力を注ぎました。

 

ピアノ組曲「ゴイェスカス」は、グラナドスの音楽活動の最盛期に作曲されました。

 

叙情的なメロディーライン、ダイナミックな響き、繊細な装飾音など、ピアノの持つ魅力を最大限に生かしつつ、そこに、スペイン民謡などの独特な音使いやリズム、情熱や哀愁など、スペイン人としての魂が吹き込まれて、このように洗練された美しいピアノ作品が生み出されたのでしょう。

 

後にオペラに編曲される「ゴイェスカス」ですが、その美しいドラマティックな世界を私たちはピアノを通して自分の手で表現することができるのです。

 

今まであまり馴染みのなかった方も、バッハやモーツァルト、ショパンやドビュッシー、どの作曲家ともちがうグラナドスの作品、その響きにスペインの風を感じつつ、一度ご自身で弾いてみられてはいかがでしょうか?

 

(画像:フランシスコ・デ・ゴヤ「パラソル」)




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