
【記事の最後に追記(2017/7/7)】
いよいよ近くなってきましたね!
6月も半ばでとっくに梅雨入りしたというのに、ほとんど雨が降らない日々です。今年は梅雨はないのかな?と思っていたのですが、どうやら7月にずれ込む可能性があるようです・・・
雨の中のお祭りも風情はあるのですが、なんといっても祇園祭は重要文化財のオンパレードですから、そういった装飾品などにビニールカバーがかぶせられていたりすると少し残念なので、、
やっぱり晴れてほしい!ですね!
ということで、、、
今回は「前祭までの主な日程」についてまとめてみます。
豆知識や実際行ってみてどうだったのかなどもちょこちょこ付け加えてみます。
(上の写真は、以前長刀鉾に上った時のものです、ちょうどお稚児さんが乗るあたり、見る景色という感じでしょうか?ちょっと分かり辛くてすみません。。先に見えるのが四条烏丸の交差点です。。。)
ちなみに、早速ですが、
一般的に祇園祭というとざっくり前祭と後祭の「巡行宵山」と「巡行」のことを指すと思いますが、正確には、神事としての祇園祭は7月1日から31日までの1か月間続き、7月に入ると京都市内では連日何かしらの行事・儀式が行われているようです(見学不可のものも多いですが)。
【祇園祭2017の主な日程表(前)】
- 7月2日(日):『くじ取り式』(市役所にて。見学不可)・・・今年の山1番は?
- 7月5日(水):『長刀鉾・稚児の舞』
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- ・・・長刀鉾は山鉾の代表格で常に巡行先頭の鉾です。祇園祭の顔と言っても良いでしょうか、とりあえず祇園祭で1基だけ見学するなら、長刀鉾を見ておくのが良いのかなと思います。
- ・・・現在、巡行において生き稚児と禿をのせるのは長刀鉾だけです。</p>
- ・・・今年の長刀鉾の稚児1名と禿(かむろ)2名は、ピアヴィー!のご近所さんの御所南小学校から選ばれたようです。
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- (御所南小学校は、学校運営協議会制度のモデル校といわれる、京都市立の公立小学校で、御池中学校との小中一貫教育を行っています。この校区は京都市内でも人気の優良校区です。)
- ・・・この”長刀鉾稚児の舞”というのは、、、神の使いとそのお供の役目、つまりは長刀鉾の使命であり巡行で全体の先頭を務める所以である「神界と人間界にある結界を切り開き、山鉾が神輿をお迎えする」ための儀式です。
- ざっくり言うならば、”稚児の舞をもって祇園祭開催!”いう感じでしょうか?ムムッ?
- [豆知識]
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- 稚児の選ばれ方?
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- ・・・長刀鉾は女人禁制なので、当然、稚児とかむろは男の子のみです。長刀鉾町内もしくは近隣から、長刀鉾保存会により非公開で選ばれます。8歳から10歳の男の子で過去1年に不幸が無く、なおかつ寄付金をはじめとする費用負担ができる家庭であることが(公表されている)条件とされます。費用負担は2,000万円くらいと聞いたことがありますが、毎年、経済的に裕福なご家庭の息子さんなどが選ばれています。1,000年以上続く「伝統儀式の顔となる」わけですから、もっといろいろ厳しい条件がありそうですが。いろいろ大変そうです。。。
(↑上の写真は八坂神社に飾られている御神輿3基です。2016年7月撮影。)
- 7月10日(月):
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- 『お迎え提灯(16:30~)』~『神輿洗(18~20:30)』。(八坂神社~四条大橋)
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- ・・・3基の神輿を清め飾り付ける儀式。
- 『山鉾の組み立て開始』・・・前祭の山鉾「23基」がそれぞれの町内で組み立てられていきます。釘を一切使わない伝統技法「縄がらみ」だそうです。早くて12日遅くとも14日にはすべての山鉾の組み立てが完了します。
- 7月12日(水):『鉾の曳き初め』・・・試運転のようなもので、それぞれの町内で。
見物客としては、ここからが本番!今年の宵山は日曜日の夜!
- 7月15日(土):『前祭・宵々山』
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- ・・・山鉾の一般公開といろんな催し。宵山に比べると人も少なめなので、各山鉾をゆっくり見学したい方は宵々山のできるだけ早い時間がおすすめです。
- 7月16日(日):『前祭・宵山』
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- ・・・山鉾の一般公開といろんな催し。18~23時は四条烏丸周辺が歩行者天国に。お祭り全体の中で【一番盛り上がる夜】です!!
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- 去年はお昼でもかなり混雑したので、宵山の日はあまりゆっくり見て回ることはできません。逆にその賑わいが楽しみの一つでもあるでしょうか、活気があるというか。
- 7月17日(月):『前祭巡行』朝9時、四条烏丸スタート。
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- ・・・エアコンのきいた室内でテレビ生中継を見るのがお勧めです、、、が、やはりあれだけの“動く美術館”である重要文化財を本物を目の前でみるのは貴重な体験になると思います。
- 鉾は車輪がついていますが、この車輪は真っすぐにしか進めません。なので、曲がるときに「辻回し」という、青竹を並べて乗せて動かして、というのをくりかえす方法でじわじわと方向転換させていくのですが、これをスムーズにかつ迅速に行うには熟練の技やチームワークなどが必要となるので、巡行のハイライトとなっています。
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- 失敗すると鉾に傷がついたり、倒してしまったりしたら大変なことに!!
- さあ今年は無事成功するでしょうか!?
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- ムムッ?失敗するわけない??そりゃそ。。いや~~わかりませんよーー!ぜひ観に行って応援しましょう!
[豆知識]
- 前祭り巡行は、 【鉾1基+山(または傘鉾)3基】で1グループ、全部で6グループから成ります。
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- (・・・このグループ分けは、主に、長い巡行の見た目にメリハリをつける目的でグループ分けしていると聞いたことがありますが、その昔はかけっこのように一斉にスタートして順位を争っていたとか。)
- 2日のくじ取り式で決定する中で一番最初に巡行するのは「山1番」で、山1番に選ばれることはとても縁起の良いことだとされています。
- “くじ取らず”の山鉾はもろもろの意味合いから「巡行順番が固定」しています。
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- <前祭りのくじとらず>
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- 鉾1番(全体の先頭):長刀鉾
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- 生き稚児と禿をのせ、長刀で結界を切り開き神様をお迎えする役目と、空高くそびえたつ長刀で“悪霊”を振り払いながら先導するという象徴的な意味合いがある。
- 鉾2番(全体の5番目、第2グループの先頭):函谷鉾(かんこぼこ)
- 最終(第6)グループ:放下鉾「三光」、岩戸山(曳山)「天の岩戸」、船鉾「出陣」
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- つまり、、、
- <前1>「長刀鉾(1)+山1番、山2番、山3番」
- <前2>「函谷鉾(2)+山4、5、6番」
- <前3>「鉾3番(月、鶏、菊水鉾)+山7,8,9番」
- <前4>「鉾4番(月、鶏、菊水鉾)+山10,11,12番」
- <前5>「鉾5番(月、鶏、菊水鉾)+山13,14,15番」
- <前6>「放下鉾、岩戸山、船鉾(殿)」
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- ※注意:ここでの”山“には”説明の便宜上、傘鉾(四条傘鉾、綾傘鉾)“も含まれます。
- ※イメージ的には、背の高い鉾が空中担当、背の低い山・傘鉾が地表近くを担当、町中にいる悪霊を退治したり、装飾品や舞台人形で惹きつけ楽しませながら町内に連れ帰って祠に封印する、という感じでしょうか。
- ※鉾は空高くそびえたつ真木(武器?)で振り払う、もしくは鉾頭のきらきらした装飾品に集める。山は山岳信仰を基本とし真松をのせ、いろいろな物語の1場面をあらわす人形(ご神体)などをのせる”動く舞台“
- ※鉾は車輪がついていて囃子方をのせ町衆が引っ張って移動させる。山は町衆が担いで運ぶ(舁き山)。ただし曳山という、ほとんど鉾と同じような作りの大きな山もある。
- 鉾7基:
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- 長刀、…くじ取らずの1番
- 函谷、…くじ取らずの5番
- 月、
- 鶏、
- 菊水、
- 放下、…くじ取らずの21番
- 船…くじ取らずの23番(前祭の殿)
- 傘鉾2基:
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- 四条、
- 綾
- 山14基:
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- 霰天神(あられてんじん)、
- 郭巨(かっきょ)、
- 山伏(やまぶし)、
- 孟宗(もうそう)、
- 白楽天(はくらくてん)、
- 木賊(とくさ)、
- 芦刈(あしかり)、
- 蟷螂(とうろう)、
- 油天神(あぶらてんじん)、
- 太子(たいし)、
- 占出(うらで)、
- 保昌(ほうしょう)、
- 伯牙(はくが)、
- 岩戸(いわと)…(車輪付きの)曳山、くじ取らずの22番
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(つづく)
【追記】~2017年の巡行順序~
『前祭』(【】はくじ取らずの固定順。オレンジ色は“搭乗可”)
- 【長刀鉾】
- 「占出山(山1番・”安産”の山)」…今年(前祭で)最も縁起が良いとされる山。(うらでやま)
- 「孟宗山(山2番、”親孝行”」(もうそうやま)
- 「霰天神山(山3番、”火・雷除け”)」(あられてんじんやま)
- 【函谷鉾】→「伯牙山」→「四条傘鉾」→「芦刈山」
- 『月鉾(月読尊)』→「山伏山(修験道、聖護院)」→「油天神山(菅原道真)」→「太子山(聖徳太子)」
- 『鶏鉾(安定・太平)』→「木賊山(”迷子除け”)」→「綾傘鉾(2つ傘、棒振り囃子)」→「蟷螂山(カラクリ人形)」
- 『菊水鉾(不老不死・商売繁盛)』→「白楽天山(学業成就)」→「郭巨山(開運)」→「保昌山(縁結び)」
- 【放下鉾(三光)】→【岩戸山(曳山、天照大神)】→【船鉾(”出陣”)(神功皇后)】
『後祭り』
- 【橋弁慶山】
- 【北観音山】→「鯉山(後祭・山一番)」→「役行者山」→「八幡山」
- 【南観音山】→「鈴鹿山」→「浄妙山」→「黒主山」
- 【大船鉾】
※後祭のまとめは次の記事にアップします。
祇園祭シリーズ
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