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曲の紹介:<鳥シリーズ1(3)>〜グラナドス:組曲「ゴイェスカス 第4曲 嘆き、またはマハと夜うぐいす」(3)

グラナドスの代表作「ゴイェスカス」ですが、なんだか耳慣れないタイトルですね。

 

楽譜を開く前に「???」混乱してしまいそうです。

 

そこで、「ゴイェスカス」とは一体どんな意味があるのか?ということについて考えてみたいと思います。 

 

まず、ゴイェスカス(Goyescas)という単語の意味についてですが、スペイン語で、「ゴヤの」という形容詞です。ここでは、「ゴヤ風の音楽」というような意味になるでしょうか。

 

「ゴヤ」。。。どこかで聞いた事があると思われた方もいらっしゃるでしょう。そう、スペインの有名な画家「フランシスコ・デ・ゴヤ」のことを指します。

 

グラナドスは、同じスペイン出身のゴヤを大変好んでいました。ゴヤの絵画や、タペストリーの下絵などを観て、その世界観、色合いや雰囲気などから様々な刺激を受けた事でしょう。

 

「ゴイェスカス」は、ゴヤの絵画を音楽的に描写して作られた作品ではありません。しかし、ゴヤの作品からインスピレーションを得て、それをもとに、グラナドス自身が独自の世界を作り上げた「傑作」と言えるでしょう。

 

 

(画像:フランシスコ・デ・ゴヤ 「着衣のマハ」)


[フランシスコ・デ・ゴヤ(1746年3月30日−1828年4月16日) ]

スペインを代表する画家。若い頃は、マドリードでタペストリーの下絵を描く仕事をしていた。1792年に不治の病に侵され、聴覚を失いながらも、カルロス4世の宮廷画家として活躍した。美しい貴族の肖像画を描く一方で、戦争や聴覚を失った苦しみなどを表現した暗くグロテスクな作品も多く残されている。

 

代表作:

  • 着衣のマハ/裸のマハ
  • カルロス4世の家族



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