
「Intermezzo(間奏曲)」は、
主にオペラ等の幕と幕の間や、
多楽章の器楽曲(ソナタや交響曲)の
楽章と楽章の間に挿入される形で
用いられる楽曲ですが、
ピアノ曲には、ロマン派以降、
シューマンやブラームスといった作曲家によって
作られた「独立した」作品があります。
一曲一曲は5分にも満たない簡素な小品ですが、
深い和音の響きや、繊細で物悲しいメロディーが織り込まれた大変充実した作品が多く、
聴く人や、弾く人の心をとらえずにはおかない魅力を持っています。
ピアノ曲としての「Intermezzo」には、
”まるで風が吹き抜けるように一瞬のうちに心に深く刻まれ、
曲が終わった後も、いつまでも余韻が残る”
というような印象を持つ曲がたくさんあります。
秋が深まっていくこれからの季節、
心静かにピアノに向かうひとときに
「Intermezzo」を奏でてみてはいかがでしょうか?